9.筑波山(茨城県つくば市)
みなさん、ごきげんよう。日本比羅蜜度制圧隊の隊長、たろうだ。
ある日、日本ピラミッド制圧隊の会長であるもんもん氏から電話が来た。
「たろうさんよー、今度のGWに、もんじょ見に行こうぜー。もんじょ。」
もうナニを言ってるのかサッパリの電話に私は戸惑いを覚えた。
かれこれ10ン年のつきあいがあるが、彼の発言はいつもフレッシュパックである。
しかし、それはすぐに「竹内文書(たけのうちもんじょ)」を示唆しているということを理解した。
彼は、かの超古代文献「竹内文書」の解説本を読んだらしいのである。
私自身は制圧記録の輝かしい第一歩である広島県の「葦嶽山」に行く前に
ムーより出ている「超古代・日本ピラミッドの謎」でその存在と、
文書に記されている内容を少々かじっていたので、お互いの話は結構早くついたのである。
要するに・・・、
茨城県北茨城市にある「皇祖皇太神宮」に行ってみたいのである。
さすがもんもん会長!会話の中でそんなハナシが出てくるところが男の中の男!!
よっしゃ、行こうじゃないか!!
オリハルコンを彷彿とさせる、幻の錆びない金属「ヒヒイロガネ」で作られた神体の剣や
超古代の文献ながら、ワールドワイドな世界観で、我々を引きつけて止まない 「竹内文書」、
さらには、なんと歴代天皇の遺骨で作られたという「ご神骨像」なんかを、
ババーンと見せてもらいに行こうじゃないか!!
しかし・・・・、
いつもの行動車である私の愛機「かんな号」はブレーキシステムに甚大な故障が発覚し、
長距離の移動には命のリスクも見え隠れしているというのが現状だった。
足が無い・・・・。
我々はこの素晴らしいプランを延期せざるを得ないのか・・・。
その時、もんもん会長がこう囁いた。
「カータン隊員のニューカー「プジョー・ヤマト号」があるじゃ〜ん!!」
ナイス発言!そしてプチ鬼!!
「じゃあ、オレの車で行くかー」とか、みじんも発さないあげくの
カータン隊員の臨時招集である。
しかし、彼は行動日の翌日夕刻には愛しい彼女との固い約束があったのだ。
カータン隊員いわく、
「日帰りならいいよー」
なんとも友達思いの発言だろう・・・。
私は目頭が熱くなるのをこらえられなかった。
しかし!!(くどい?)もんもん会長は(私もだが)、
日帰りプランなんか練っていなかったのである。
ナゼなら、関東の東の要石である、「筑波山」を制圧するプランも入っていたからである!!
カータン隊員には、
「OK!じゃ、日帰りでゴーしようぜ」
と軽く嘘をついた!
そして当日・・・・・・・・・・・。
良く判らないまま、「北茨城までこじんまりした神社を見に行く男3人」という、
JRでやってる「ミステリーツアー」みたいな感じで旅は始まったのである。
さすがにGW真っ盛りだけあって千葉・東京地域の道路は朝っぱらから激渋滞。
もんもん会長と合流するまでに、通常なら30分弱のところを1時間30分くらいかかった!
(カータン運転)
合流後、首都高、常磐道と順調に進み、北茨城の「磯原駅」に到着したのである。

友達想いの熱い丘サーファー、カータン隊員とその愛機。
彼はまだ罠にかかっているとは知る由もない・・・。
ついたよ。来ちゃったよ・・・・。
ママ、ここはドコですか?

正直もっとサビれた駅かと思ったら(地元の方、スイマセン)、とてもキレイな駅舎でした!
しかし、ここからの道のりは全くわからない。
もんもん会長も
「駅周辺にあんべー?超古代から脈々と続いてる神社なんだから目立つべー?」
と、呑気な事を言ってるが、全然それらしいものが見あたらない・・・。
仕方が無いので駅員にでも聞こうと思って階段を昇っていったら、

犬がガン寝してました!
つかちょっと弱り気味。大丈夫??
駅では地域観光案内所のようなエリアがあり、そこでパンフレットを奪取。
どうやらこの近くにあるらしいと確信を得た我々は早速車に飛び乗った。
隊長「オヤジさん、いつものトコまで」
カータン「ハア?わかんねーよ!」
もんもん「あっちから、線路わたれるみたいだぜー」
というような、全く噛み合わない会話を皮切りに動き出した車は、
さりげなく、しかし流麗に迷走した!!
どんどんと遠のく駅。右手には打ち寄せる波。
あー、板持ってくれば良かったなー。だれもいないじゃんよー。
湘南だったら、見た感じでも50人くらいいそうなのにさー・・・。
と後部座席で黄昏れていたら、まもなく隣町に入ってしまった!
もんもん「ちょっとそこの踏切渡ろっかー」
カータン「あの・・、アレは人間様用で車は通れませんが・・?」
もんもん「じゃ、バックして」
すさまじいナビゲーターである。
彼とはWRCラリーも走破できそうだ。
駅を出てから十数分も経ってから、ようやく駅の反対側に出ることができた。
もんもん「おっかしーなー、この辺りなんだけど。『もんじょコチラです!』とか書いてないのかなー?」
たぶんアリマセン。
私は前日の疲労から、また、慣れない後部座席に長時間座っているせいもあり、 軽い車酔い状態。
道ばたの文字や道路標識なんか見る余裕も無かった。
嗚呼、車乗る前に「ヨイシラーズ(酔い止め薬の名前)」のんどけばよかったなー・・・。
なんて黄昏てたら、私にもわかるデカイ文字が目に飛び込んでキタ!
↓

たろう「あったあった!!おーい、クモスケさんよう!ここだよ!停めておくれ!!」
カータン「停めてもイイがキサマはそこで永遠(とわ)に眠れ・・・」
たろう「気にすんな!今度ピザーラのカニダンスしてやっから!」
そして車は見事に目的地に着いたのである。
カータンの第一声は、
「こんなちっちゃい神社見るために
オレは何時間も運転したの?」
であった。
いやいやいや、この神社は由緒正しいですよー。
なんてったって、歴史がある。重みがある。
きっと素敵な出会いも待ってるってばさ!!
カータン「ふーん、ホントかね〜?で、本殿が見えないようですが・・?」
よーし、いっちょ制圧開始ー!!

実は本殿はこの木立の中に、ひっそりと、そして厳かに建っているのです。

木がじゃまして全容を納められないのでアップです。
昔は富山県にあったのですが、時の神主「武内巨麿」さんが、
もっと多くのヒトに広めようと思い、関東に社を移したのです。
本殿の左側裏手には、ちいさな洞窟があり、その中でも神様を祀っていました。

三手に分かれるように小さな祠があります。
ひとつひとつにお参りしてきました。
本殿の前にはナゼか裏表逆の配置で石碑が建っています。
大正2年の文字が左手に見えると思いますが、ずいぶんと古い石碑です。
表面の文字が削られたり埋められたりした痕跡がありますね。
これは、(あくまでも推測ですが)過去の大戦当時以前に、天津教は国から「邪教」扱いされてしまい、
弾圧を受け、裁判沙汰にまでなってしまったのですが、
その当時、彫られた文字を削られ、セメントで埋められてしまったのでしょう。
そして表裏逆に建てるしか残された道は無くなった・・・。と。

表面には神代文字が彫られています。
私には読めませんが・・・。

さて、参拝も済ませたコトですし、今日のひとつめの目標である、
「もんもん会長の、お宝拝見コーナー♪」
と洒落込もうではないですか!
敷地内にある、神主さんの住居と思われる家のチャイムをそっともんもん会長が押します。
「クックドウールドウーー!!」
ものすごい音のチャイムですなー・・・。
(大嘘。普通のチャイムです)
玄関先には神主様の奥様(たぶん)が出てくれました。
奥様「はい?」
もんもん「あのー、こちらの建物の内部を参拝させてもらいたいんですが?」
奥様「ああ、参拝は本殿でお願いします」
もんもん「あの、そっちはすでに済みましたんですが・・」
奥様「こっちはダメです」
もんもん「ちょっとでも?」
奥様「ちょっとでも」
ガラガラ、ピシャ。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
もんもん「・・・・・ダメだってさ」
おおい!もんもんさんよう!!ナイスヘタレ!!
「お宝頂戴してやるぜー!!」
はどこ行ったんでつか?
振り返ると、カータン隊員が涙目であった。
私もそうだ。やっと車酔いが治ったのに・・・・・。

「お宝はきっとこの中!」と思っていた建物には入れず仕舞い。
うなだれるカータンに、もんもん会長は、
「あの子はきっと元気にやってるわよ・・・」
と、わけのわからない慰め言葉を伝えていた。
しかし、参拝はしたものの、どうも煮え切らないもんもん会長、
そして私がいたのも事実なのである。
たろう「くっ・・・。仕方あるまい。我々はこの神社の信者では無いのだから・・・」

カータン隊員は
「悲しい色やねん・・・」
もんもん会長は
「裏から入れないのかなー?」
そして私は空腹とくやしさに耐えながら、
「・・・・・・・・制圧完了・・・。」
と蚊の泣くような声で、制圧作戦の終わりを告げるしかできなかった・・・・。
神社を出て、ハンドルを握るカータン隊員の機嫌も復活しないまま、
たろう「そーいや、北茨城つったら、石井竜也(元・米米クラブ)の実家の場所じゃん。
まんじゅう屋さんだから、饅頭買いに行こうぜー。ダブルドリブル饅頭。」
という第二プランが発動したのである。
饅頭と聞いて、甘いモノ好きのカータン隊員の顔がほころんだ。
磯原駅のとなり、大津港駅の近くにあるというハナシなので、行ってみました。

こっちは思い通りの駅舎でした!ザッツ・ローカリズム!!・・・・・・・・あーよかった。
左の看板の「他人(よそ)さまに 迷惑かけぬ」の続きはアナタが考えてください!
ちなみに私なら
「他人さまに 迷惑かけぬ 針スナオ」
しかし、駅前にずっと居てもわからないので、
もんもん会長が付近を歩行している女性に聞いたら、
結構親切に教えてくれたので、現場へ急行!
と・こ・ろ・が・・・・・・。
GWなのに休みでした!
イヤむしろGWだからお休みなんデスカ!?
饅頭も買えず、向かいの魚屋のオッサンには怪訝な目で見られる男3人。
しかた無いので看板だけ画像に納めました。

ちなみに「アイ・シー・アイ」で「イシイ」と読むんですか?
長く居ても仕方がないし、時間も3時を過ぎているというのが今の実情。
カータン隊員は、
「ナニがなんだかわかんねーけど、そろそろ撤収しますかー」
と漏らしたところで、私ともんもん会長はすかさず、
「そーだなー。じゃあ、筑波山行くかー・・・」
ふとカータン隊員を見ると、まさしくハトが豆鉄砲を喰らったらそういう顔するんだろうな。
という顔つきを していたので、私は彼に言葉をもう一度伝えた。
たろう「筑波山プリーズ。オーケー?」
カータン「は?今から?山登るの??」
もんもん「さすが戸塚の天才児!飲み込みが早いな!!」
カータン「無理っしょ?ついたら夕方だよ?英語で言うなら、『You Gatta』。わかる?」
たろう「正直よく判らなかったが、マウント・ツクバだよ。わかるかい?ボウヤ。」
嫌がるカータンには「暗くなってたら帰ればいい」というハナシにして、
筑波へと車を向けたのである。
まだ我々のGWは始まったばかりである・・・・。
ホーヒホー。おもかーじ!カンカンカン!!
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