素顔のままで・・・。
私はその日、愛車アベバン(カンちゃん)を走らせ、
神奈川県某市某区を走行していた。
いつもこのあたりは、くだらない信号で渋滞する。
その日ももちろん渋滞だった。
「あー・・。これじゃ、まだまだ時間はかかるな・・」
私はとある人との待ち合わせ場所に向かう途中であった。
カーステレオからは馴染みの曲が流れている。
しゃがれた声で唄うポップスターの声だけが
静かに車内を満たしていた。
ふと私は太陽の光を浴びたくなり、
サンルーフを開けた。
まばゆい午後の日差しが私を照らし出す。
「今日はこのまま晴れそうだ。」
これから起こりうる楽しみを想像し、
私はひとり呟いた。
その時!
「!?か・・・、彼は???」
わtいs 私は目を疑った。
タイプもミスった。
あれは紛れも無く彼だ!
だれもが知っている彼だ!!
しかし今日はきっとプライベートだ!!!
とても爽やかなこの笑顔を誰が想像したであろう!!!?
私にそっと手を振っている彼は、間違いなく・・・、
ドナ○ド!!
しかも今日はどうやら私服のようだ。
メイクも落としている。
しかし!!
頭のブリーチが少し残っている!
ウェアの端々に散りばめられた、
意味深な「M」マーク。
やはり彼は身も心も某M社に身をささげているのであろう。
私服にもそれとなく会社をアピールする素材が使用されている・・・。
しかし、爽やかだ。キミの素顔。
私は子供のころ、彼のことがとても怖かった。
恐ろしかった。
↓仕事中の「カレ」↓
でも、もう大丈夫。
怖いなんて言わないさ。
こんなに素敵な笑顔を持っているんだもの・・・。
ブーーーーー!!!
突然、私を現実に引き戻したのは、
ぬいぐるみをダッシュいっぱいに乗せた
太った女が運転するワゴンRだった。
我に返ると、信号渋滞は解消され、
私の前にはただただまっすぐな道が伸びていた。
ありがとう、キミの笑顔で
遅れた言い訳に付け足すネタができたよ・・・・。
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